<全日本女子選手権:浦和3-2INAC>◇準決勝◇28日◇西が丘

 浦和が元日の決勝(国立)に初進出した。前半12分にセットプレーからのオウンゴールで先制すると、持ち味のパスワークを発揮して得点を重ね、INACを倒した。3連覇を狙う日テレは、FW大野忍(25)の決勝ゴールで、2-1で東京電力に逆転勝ちした。

 デュイスブルク移籍が決まった浦和MF安藤梢(27)が、有終の美へ「王手」をかけた。INAC戦で先発出場。前線での素早い動きだしで攻撃の起点となると、前半38分にゴール前中央から右足で3点目を奪い、浦和史上初の選手権決勝進出をたぐり寄せた。最優秀選手賞と得点王に輝いたリーグ初優勝に続き、「2冠」達成も目前。「すごくうれしいです。元日も勝って、リーグ優勝のときのように、みんなと喜び合いたい」と笑顔だった。タイトルを手に、00年リーグ、98年と09年にドイツ杯を制した強豪デュイスブルクへ移籍するつもりだ。