G大阪の新スタジアム建設計画が「一時凍結」された。5日、G大阪の金森社長と候補地である大阪府吹田市が会談したが進展は見られず、阪口善雄市長は「協議を一時凍結する」と宣言。18年と22年W杯の開催自治体への立候補を取り下げたことも発表した。建設の実現が不透明なままでは立候補できないとの判断。スタジアム問題は暗礁に乗り上げた格好だ。

 この日、同市は1月末に提示したスタジアム費用の負担4条件(建設用地にかかる固定資産税相当額以上の負担はしない等)に対する回答をG大阪に求めたが、阪口市長は「明確な資金計画の提示がなかった」と説明。さらに「市が全面的に建設するリスクは負えない」とした。両者は建設実現の可能性は捨てていないが、仮に「破談」となれば高槻駅、JR茨木駅周辺の候補地に方針転換する可能性がある。