浦和FW原口元気(18)が、大手スポーツ用品メーカーのナイキジャパン(東京都品川区)と大型契約を結ぶことで合意したことが5日、分かった。14年W杯ブラジル大会を見据えた4年契約で、年間契約金は、A代表歴のない10代選手では破格の推定1000万円。既に3月以降、用具提供などのサポートを受けており、次世代の日本代表候補としての高い評価と期待が、大型契約につながった。

 原口は、トップ昇格した昨季リーグ戦で32試合(1得点)に出場し、主力級の活躍を見せた。ナイキジャパン側は契約の詳細を明かしていないが、関係者は「4年後のW杯では日本代表の中心選手となることを見越しての契約。年齢的にも前例のない規模」という。他メーカーを含めても通常2年契約で、契約金も年間200万~300万円が相場。1000万円以上となれば、現在のA代表クラスに匹敵する。

 さらに、契約選手の多くが市販のスパイクを使用するのに対して、原口には開発チームが特注品を製作して提供。足形を採寸し、軽量化や補強を施している。関係者は「外見は市販と同じでも、中身はオリジナル」と強調していた。