磐田DF加賀健一(26)が、頸椎(けいつい)骨折で長期離脱を余儀なくされることになった。4日のJ2富山との練習試合で、相手FWのハイキックをボールごと、至近距離から首と顔面に受けて途中退場。救急車で搬送された浜松市内の病院で、精密検査を受けていた。5日の練習後に柳下監督は「頸椎の6番目を骨折した。復帰まで3カ月から6カ月かかる。非常に残念」と明かした。6日までに手術を受けた後、復帰時期や後遺症などの見通しが判明するもよう。

 クラブは現時点では守備陣の補強はせず、現有戦力で戦っていく方針でいる。富山戦では加賀が退場した後の約20分間、ボランチの那須がDFラインに入ってプレーした。また、右足首を痛めて別メニュー調整中のDF大井が復帰次第、センターバックに入るオプションもある。「どちらがいいか、再開までの2週間で見極めていくことになる」と柳下監督は険しい表情で話した。

 FWイ・グノの退団に続く主力選手の離脱に「今いる選手で埋めていけば、大きな混乱にはならないと思っている」(柳下監督)。17日に迫ったリーグ再開に向けた仕上げの時期に、新たな難問を突きつけられた形だ。【栗田成芳】