W杯南アフリカ大会で日本代表のサポートメンバーを務めた福岡大FW永井謙佑(21)が1日、来季プロ入りするクラブを9月中旬までに決定する考えを明らかにした。正式オファーを受けたJ8クラブの中から既に浦和、東京、名古屋の3クラブに絞り込んでいる。当初は10月以降に結論を出す予定だったが、浦和の練習参加2日目となったこの日「9月中旬には決めたい」と約1カ月、前倒しする意向を示した。

 永井は12年ロンドン五輪、14年W杯ブラジル大会の主力として期待されている。9月以降は母校での天皇杯や後期リーグ戦を控えており「まずはチームを先に決めたい」と早めに進路を定めることでプレーに集中し、新生日本代表入りへのアピールにもつなげるつもりだ。浦和、東京、名古屋の順に8月中旬まで各クラブの練習に参加し「自分がチームにとけ込めるのか、(試合に)出られるかどうか」を判断材料にする。

 永井はこの日早速、浦和の一員として国際武道大との練習試合に先発出場した。左MFとワントップで計72分間プレーし、後半8分にはMF細貝の右クロスに左足で合わせてゴールを決めるなど、順応性を発揮。「動きだせばしっかりボールが来るのでやりやすかった。設備も整っていて、いい環境だと思う」と浦和への好印象を口にした。