<J1:浦和1-1仙台>◇第19節◇17日◇埼玉ス

 浦和は16位の仙台相手に、2つの連敗を阻止するのがやっとだった。

 またしても勝利には届かなかった。攻め続けながら浦和は後半24分にカウンターから失点。同38分にMF宇賀神友弥(22)のクロスがオウンゴールを誘発して追いつき、連敗を止めたものの、終了のホイッスルとともに選手たちは肩を落とした。

 7月31日大宮戦から3連敗し、追い打ちをかけるようにけが人も続出。右肩を脱臼したFW田中に代わって、この日はサイドバックの宇賀神をFWで起用。右太もも打撲で出場が危ぶまれたMF柏木もフル出場した。選手同士で話し合い、試合中にポジションを入れ替えたり工夫したが、勝ち点3には届かない。柏木は「今まで以上に勝ちたい気持ちが強くなった」と悔しさを見せた。

 1ステージ制になった05年以降では最悪のホーム4連敗は避けられたが、下位に取りこぼし、ACL出場権(3位以上)も危うい。観客動員でも苦戦。この日の3万2231人は、03年7月26日仙台戦の3万1965人に次ぐ埼玉スタジアムワースト2位。4万人を下回ったのは昨季は2度のみだったが、今季は4度目だ。救いはサポーターの反応。前節の名古屋戦同様、試合後には大合唱が起こった。フィンケ監督は「サポーターに感謝したい。次は勝ち点3を取る」と話した。【加納慎也】