Jリーグが、天皇杯決勝(11年1月1日、国立)進出チームからアジア杯の日本代表メンバーを招集しないよう、日本協会側に打診する可能性が出てきた。9日、都内でJ1各クラブの代表者が集う実行委員会を開き、来季の日程について協議。来年1月3日にアジア杯の開催地カタールへ日本代表が出発するため、天皇杯決勝に進出した代表選手の休養日確保をめぐって、約3時間議論が紛糾した。

 複数のJクラブ代表者が「天皇杯決勝に進出したチームから代表招集すべきではない」と提議。選手の疲労とシーズンへの影響を考慮し「招集された場合は拒否する」という強硬な意見も出たという。佐々木一樹常務理事は「何も決まっていないので、お話しできることはない」としたが、12月上旬までにJリーグの「総意」をまとめ、日本協会側と交渉する方針。クラブはルール上、所属選手に「最低2週間」の休養を与えなければならず、ザッケローニ代表監督が希望するアジア杯ベストメンバー構想の実現は難しそうだ。