横浜FCのFWカズ(三浦知良、43)がブラジルのジュベントスから獲得を打診されていることが15日、分かった。ブラジルで交渉にあたっていた関係者が明らかにしたもので、ジュベントスはサンパウロ州1部の強豪。今後、正式オファーに発展する可能性もあるという。また、同2部のウニオン・サンジョアンからも、州選手権の行われる来年1月から5月という契約で正式オファーが届いていることも分かった。

 カズのもとには、すでに同3部の古巣キンゼ・デ・ジャウーから獲得オファーが来ている。自らがブラジルでスタートを切ったジャウーへの愛着は強いが、2部、1部への移籍が実現すれば夢は広がる。州選手権の活躍次第で、ステップアップのチャンスもある。

 横浜FC残留を最優先とするカズだが、ブラジルからのオファーには「非常にうれしい」と話している。ブラジル、特にサンパウロ州での人気はいまだ健在。ウニオン・サンジョアン・パバン会長も「日本とブラジルの懸け橋になれる」と期待する。来年2月で44歳になるカズだが、まだまだ日本で、ブラジルで、その存在感は増すばかりだ。