“仮想女王”で、胴上げ阻止へ準備は万全だ。なでしこリーグ仙台レディースは10日、13日のアウェーINAC神戸戦へ向け、仙台ユース所属の男子選手と11対11で実戦形式の練習を行った。2週間前から打診していたという千葉監督は「やっぱり速い(笑い)。高校1年生のパワーを出されたけど、バランスを崩さず守れたのは収穫」。負ければ相手の優勝が決まる一戦を前に、圧倒的に攻め込まれながらも15分×2本を0-0でしのいだ守備陣に手応えをにじませた。

 同じ相手に4度負けるわけにはいかない。今季3度の対戦は1-5、0-2、0-4。それでも指揮官は「結果は伴っていないが、内容は良くなっている」と強調した。DF長船も「今日もうまく守れたし、ブロックを作っての守備は今までより完成度は高い」と胸を張る。試合前には異例といえる男子との実戦に「打倒INAC」の強い意志が感じ取れた。【鹿野雄太】