<チャリティーサッカー2013:東北ドリームス5-3JAPANスターズ>◇28日◇ユアスタ

 来季はJ1で、ユアスタで待ってろ!

 JAPANスターズの一員として出場した元仙台の徳島MF斉藤大介(33)が“ユアスタ初ゴール”を決めて凱旋(がいせん)を果たした。プロ野球楽天の銀次内野手(25)もサプライズ出場してPKを決めるなど活躍。試合は東北ドリームスが勝利。集まった1万2292人にサッカーの楽しさを伝え、勇気を届けた。

 前半42分、ドンピシャで上がってきた右クロスを斉藤が頭で豪快にたたき込んだ。得点だけで終わらない。スタンドへ駆けだし、ぎこちなさたっぷりの「お・も・て・な・し」パフォーマンスで笑いもゲット。「ユアスタ初ゴールですね。まさかこういうチャリティーマッチで取るなんて…」と驚きを隠せなかったが、かつての本拠地を大いに盛り上げた。

 08年7月に京都から加入し、11年7月に徳島へ移籍。「実際にいたのは3年間でしたけど、もっと長い時間いたような雰囲気がある」と杜(もり)の都への愛着は強い。在籍中に東日本大震災も経験しただけに「いろんな人の助けがあって、サッカー選手としてプレーさせてもらっていると感じる」と復興支援試合の重みをかみしめる。

 今季は徳島の主将としてチームをけん引。プレーオフを制し、四国初のJ1昇格に導いた。「仙台にはお世話になった方もたくさんいるし、古巣と真剣勝負がやれるのはすごく楽しみ。個人的にもモチベーションはすごく上がってます」。次は徳島のユニホームを着て、成長した姿を披露する。【亀山泰宏】