Jリーグは11日、東北地方太平洋沖地震の影響を考慮して、週末のリーグ戦全試合を中止することを決めた。12、13日に行われるJ1、J2の第2節19試合。継続的に余震があることや交通機関の混乱が続くことが予想されるためで、同日に予定された全試合が一度に中止になるのは初。代替日および中止となる試合の入場券の取り扱いは、決定次第発表される。

 東京・文京区のJリーグ事務局では、午後2時46分の地震発生から対応に追われた。12日に名古屋戦が行われる予定だった仙台をはじめとして、各クラブから情報を収集。開催の是非を検討し、午後5時過ぎには全試合中止を決めた。試合開催日が翌日に迫っていることもあり、サポーターの混乱を最小限に抑えるためのスピード決定だった。

 Jリーグでは選手などの安否も確認。仙台は全選手の無事は確認されたが、クラブハウス一部損壊の報告があった。仙台戦を控える名古屋の選手たちは新幹線移動中だった。リーグに入った連絡によると、クラブハウスなどの被害は一部にあったものの、選手にケガなどはないという。Jリーグは前週に開幕したばかりだったが、いきなり全試合中止という異例の事態となった。