復帰の時を迎えた。山形は22日、明日24日に迫ったC大阪とのリーグ再開戦(NDスタ)を想定した紅白戦を行い、主力組の2本目にFW古橋達弥(30)が入った。FW長谷川が発熱で練習を回避し、急きょセンターFWで出場。受けたボールを、追い越していく選手への正確なパスでつなぐ。「古橋らしさ」全開で、昨年10月に受けた両膝手術からの復活を感じさせた。「(復帰の)時期もいい。(古巣の)セレッソも意識しますよ」。笑みが好調さの表れだった。

 本人も「あんまりやった記憶がない」という1トップだが、周りの選手とのコンビネーションで突破していく。「1トップというより、流動的に動きたい」。FW=得点至上主義ではなく、仲間を生かしながらの攻撃に重きを置く。

 小林監督の期待も大きい。古橋が本格的にボールを使い始めたのは3月上旬。順調なら5月の復帰を予定していた。練習試合には2試合に出場したものの、試合勘に関しては疑問が残る。「でもサブなら十分いけると思う」。能力の高さを認めているからこそのメンバー入りとなった。【湯浅知彦】