鹿島が大胆なターンオーバーをカンフル剤に今季リーグ戦初勝利をつかむ。今日29日のアウェー福岡戦でベンチ入りメンバーを大幅に変更することが、28日に判明。31歳のDF中田、新井場、MF本山が外れ、DF昌子、MF柴崎、FWアルシンドの18歳の新人3人のベンチ入りが決まった。

 リーグ戦未勝利の状況で、オリベイラ監督が動いた。0-3で惨敗した23日の横浜戦に出場した「黄金世代」3人を外し、「プラチナ世代」3人を福岡遠征に帯同した。新人3人が一気にベンチ入りするのは異例。柴崎とアルシンドは公式戦で初のベンチ入りだ。

 5月3日にACL上海申花戦を控え、ベテランに休養を与える意味もある。だが、現在16位の鹿島は最下位福岡に敗れれば、最下位転落のリスクも伴う。新人3人はベンチスタートが濃厚だが、主将MF小笠原は「全員が先発でいける準備をしないと」と強調した。

 ベンチ入り18人の平均年齢は横浜戦の27・1歳から2・2歳下がって24・9歳となった。柴崎は「頑張ります」と話し、アルシンドは「出場するために準備してきた」と意気込んだ。18歳の若手3人が鹿島に勢いをつける。【菅家大輔】