磐田DF加賀健一(27)が旧友との対戦を心待ちにした。10日、次節仙台戦に向けて午前と午後の2部練習を行った。加賀は、09年まで磐田に所属した仙台MF太田吉彰(27)と同期入団。普段から頻繁に連絡を取り合う仲だ。現在太田は、4試合中3試合で得点しており、最も警戒しなければいけない選手だが、柳下正明監督(51)は「健一(加賀)が最初にガツンと行ってくれれば」と期待。加賀も「プレーはわかっている。調子がいい時に倒した方が、逆に僕の評価が上がると思う。カードをもらわないように行きます」とまくし立てた。

 チームは前節山形戦で開幕戦以来の完封勝利。今季初めて前半に先制点を奪ったことでチーム全体に安定感をもたらした。2戦ぶりに先発復帰した加賀も持ち前の俊足を生かしてチームに貢献。「先制点は大事。ボールを保持する時間はあると思うので、先に点を取ってくれれば絶対に守りきれる」と意気込んだ。

 開幕から負けなしと好調を維持する仙台は山形同様にカウンターを得意とするチーム。加賀は「全員守備からのカウンターは速いイメージ。誰が相手でも普通にやれば不安はない」と2試合連続完封に自信を見せた。【神谷亮磨】