「JFF」がFW長谷川悠(23)をサポートする。山形は今日28日、敵地で甲府と対戦。前日27日は天童市内での非公開練習で最終チェックを行った。前節仙台戦に引き続き、シャドー(1・5列目)を置く「4-4-2」に近い布陣で臨む。

 先発が確実なFW古橋達弥(F=30)は、チーム一の飛び出しの速さが魅力。「みちのくダービー」の前半は随所で相手を置き去りにした。ただ昨年末に行った両ひざの手術から復帰間もないため、フル出場できるかは微妙なところ。

 そこで急浮上したのがMF船山祐二(F=26)を1・5列目で起用する作戦。本来は、ボランチに近い位置が多いパサーを、長谷川の裏に据える。「あんまりやったことのないポジションだけど、攻撃は好きだし、ハセが相手を背負っている時に裏に出られれば」と不敵な笑みを浮かべた。

 終盤に同点もしくは追いかける展開なら、「ジャンボ」ことFW大久保哲哉(J=31)のパワープレーに活路を見いだす。190センチの大久保と187センチの長谷川で制空権を奪取。ヘディングの雨あられを降らす。

 長谷川はボールをキープできるタイプなため、コンビ相手に困らない。空中戦のJ、飛び出しのF、パスのF。誰と組んでも甲府ゴールをこじ開ける好材料になる。【湯浅知彦】