横浜は29日、J1としては初めて、チームで被災地を訪問した。前日28日のアウェー仙台戦に先発した選手で、日本代表に招集されたDF栗原を除く10人が、宮城県東松島市の「鷹来の森運動公園」で、サッカー教室を実施。DF中沢らが地元のサッカー少年団の小学生、中学生と一緒にボールを追った。雨の降る中だったが、集まった約100人の子どもたちの表情は、一様に晴れやかだった。

 教室後にサイン攻めにあった元日本代表MF中村俊輔(32)は、子どもから祖母が津波に流されて亡くなったことを聞いたという。「ドキッとしますよね。僕個人としてもこちらに来る予定がある。できるだけ参加したい」と継続的な支援活動の意志をより強めた。

 今後はスパイク契約を結ぶアディダス社と協力し、個人でもサッカー教室を開催予定。少しでもつらい出来事を忘れ、笑顔になってもらうために活動を続ける。