山形は8試合を終え、勝ち点5の17位と低迷している。小林伸二監督(50)が「勝ち越したい」と話していた5月は1勝3敗1分け。リーグ戦のセカンドステージ廃止と下位2チーム自動降格が復活した05年以降、8試合終了時に勝ち点5以下のクラブは、昨季まで延べ10チーム。うち半数が最終的にJ2へ降格している。

 また、同条件で15位クラブの勝ち点は平均38・5。あと「34」を確保すれば理論上は残留できる。

 数字上の最低残留条件は、残りを9勝10敗7分け、または8勝8敗10分けで乗り切ること。6月からは震災の影響で試合間隔が狭い。J屈指の持久力を誇る山形にとっては好材料。さらに、セットプレーに欠かせないDF石川竜也(31)の復帰も遠くない。浮上への足掛かりはある。