<J1:C大阪1-3鹿島>◇第19節◇31日◇長居

 鹿島がC大阪に逆転勝ちした。ドイツ2部ボーフムに移籍する相手MF乾貴士(23)に先制点を許したが、FW田代有三(29)が2得点、MF小笠原満男(32)も終了間際に今季初ゴールを挙げた。

 MF小笠原が約45メートルの超ロングシュートを決め、勝利を決定付けた。アウェーC大阪戦の2-1で迎えた後半ロスタイム、ハーフウエーラインから相手陣内に攻め込んだ位置でボールを奪うと、いきなり右足でシュート。ボールは放物線を描き、相手GKの手をかすめてネットに吸い込まれた。「GKが前に出ているのは頭に入っていた。狙ってました」と言ってにやりと笑った。

 決して好調とはいえなかった今季、ようやく初ゴールが生まれた。06年2月18日のキリンチャレンジ杯フィンランド戦では、約57メートルの日本代表最長シュートを決めており、「得意」のロングシュートで復活を印象づけた。リーグ戦では昨季最終節の山形戦以来、18戦ぶりの得点。「みんなが頑張った勝利。まだまだ優勝を諦めたわけじゃない」。東北人の真骨頂、粘り強さを残り16戦で発揮するつもりだ。【塩谷正人】