J2札幌の石崎信弘監督(53)が、昇格への青写真を描いた。チームは7日、札幌・宮の沢で1時間半の調整を行った。前日6日の東京V戦に敗れて4位転落も、残り4戦で3位徳島と勝ち点差なし。大混戦を乗り切るため、指揮官は12日の次節大分戦(札幌厚別)からの3連勝を目標に掲げた。首位東京との最終節(12月3日、札幌ドーム)前に昇格達成を狙う。

 「わしは毎回、最後まで引きずりこまれるからね。何とか3連勝して東京戦の前に決めたい」。過去、大分時代の99、00年、川崎F時代の03年と3度、最終節決戦で昇格を逃した。今季ももつれれば、最後には難敵東京との一戦が待っている。悪夢を避けるためにも26日湘南戦(平塚)までに決着をつけたいところだ。

 00年浦和で昇格争いを経験した河合は「今も重圧はあると思うが、浦和のときに比べれば、みんなのびのびやれている」と言った。昇格圏陥落も選手に暗さはない。あとは1戦1戦、思い切って戦うしかない。