オレはまだやれる!

 今季限りでの退団が決まっている清水FW永井雄一郎(32)が、今日16日の天皇杯3回戦鳥取戦でベンチ入りする。15日の非公開練習後、ゴトビ監督が「1つのサプライズは永井が18人に入ったこと」と明かした。公式戦でのベンチ入りは9月17日の浦和戦以来約2カ月ぶり。「この先の将来に向けてモチベーションが高いはず」と同監督は途中出場での起用をほのめかした。

 9日の練習前に、今季限りで契約が満了することを伝えられた永井は「ユニホームを着ることなく終わるかもしれないと思っていた。まだまだやれるんだということを、アピールする場だと思う」と決意を語った。09年に移籍して3年目。指揮官がゴトビ監督に代わった今季は、展開にかかわらずほとんどの試合に途中出場。終盤攻勢を任されてきたが、限られた出場時間の中でここまで無得点に甘んじていた。

 自身も納得のいかないまま、契約満了を言い渡され「クビにされて喜ぶ人はいない。ただそれをポジティブな力にできるようにしたい」と悔しさをにじませながら前を向いた。18歳でプロの道に入って15年間歩んできた。厳しいプロの世界は承知の上。だからこそ今、ピッチに立つ意味がある。「まだまだサッカー人生を終わらせるつもりはない。できるということを見せて、見返してやりたい」。このまま黙って去るわけにはいかない。意地を見せなきゃ、プライドが許さない。【栗田成芳】