山形は18日、鹿島コーチ兼サテライト監督の奥野僚右氏(43)が新監督に就任することを発表した。山形は今季、リーグ最下位でJ2降格が決定。4年間率いた小林監督が退任し、「攻撃的なサッカーを展開できる人物」を中心に後任を探していた。清水の木山隆之ヘッドコーチ(39)や元大分監督のポポビッチ氏らも候補に挙がったが、奥野氏に白羽の矢が立てられた。

 同氏は現役時代、センターバックとして90年代後半の鹿島黄金期を支えた。Jリーグでの監督経験はないが、02年に選手兼監督として群馬1部リーグの草津(現J2)を関東2部に昇格させた実績がある。04年からは鹿島コーチに就任。8年間にわたり、強豪クラブの戦術を学んできた。鹿島は今季、オリベイラ監督が退任。同氏も次期監督候補の1人だったが、最終的には山形行きを選んだ。「このご縁をとても光栄に思います。全身全霊を尽くしてモンテディオ山形に関わるすべての方の笑顔のために、力を注いでいきたいと思います」とコメントした。