ミハイロ・ペトロビッチ新監督(54)率いる浦和が、新装快勝デビューした。29日、1次キャンプを行っている宮崎市内で今季初となる練習試合(30分×4本)をJ2湘南と戦い、5-1で快勝した。3-4-2-1の“ミシャ流”システムで、練習の成果を見せた。

 監督が求める新たな攻撃の形が、5得点を生み出した。全得点が、ワンタッチプレーで決まった。中央を縦パスで崩し、ワイドにボールを振る。繰り返し練習で行った戦術通りに決まったのが、2得点目だった。1本目の28分、パス交換をしながらDFラインを上げ攻撃を組み立てた。サイドチェンジで相手DFをかわすと、ウイングバックのMF平川がゴール前へクロス。FW原口が右足ダイレクトボレーをきれいに決めた。

 選手も手応えをつかんでいた。1得点1アシストをした原口は「楽しかった。練習でやってきた、目指している形が出せた」。MF鈴木は2点目を振り返り、「サイドの動きだけでなく、他の選手の動きもよかったから狙えた」と話した。新生浦和が、上々のスタートを切った。【保坂恭子】