オレはどこでも“合うディ”だ。札幌のFW三上陽輔(19)が、24日の次節浦和戦(札幌ドーム)で、リーグ戦では今季初のベンチ入りの可能性が出てきた。21日、札幌・宮の沢で行われたゲーム形式の練習では控え組も、石崎信弘監督(54)は先発した20日のナビスコ杯新潟戦でのプレーを高評価。「三上はミスもなかった。(浦和戦までの)2日間のアピール次第ではベンチ入りもある」と示唆した。

 ユーティリティープレーヤーへ脱皮しつつある。同杯では後半途中、左サイドハーフから公式戦で初めてボランチを経験。後半、ループシュートを放つなど存在感を見せた。新人年の昨季は、序盤こそ1トップとしてチームを支えたが、得点が奪えず出番が減少した。今季も攻撃陣の選手層が厚くなり、レギュラー争いが激化。出場機会を求め、紅白戦などでボランチに入り、アピールしてきた。「出場できるチャンスが広がった。ベンチ入り、レギュラーを狙っていきたい」と意欲的だ。

 昨年末に運転免許を取得し、高級外車アウディを購入した。「自分にプレッシャーをかけるため。2日間、集中してやりたい。下からプレッシャーをかけたい」。札幌U-18出身の後輩DF奈良竜樹(18)が開幕から2試合連続で先発した。先輩としても負けるわけにはいかない。【松末守司】