「風間フロンターレ」が来週から始動する。相馬前監督を解任した川崎Fは19日、庄子春男GMが元日本代表の風間八宏氏(50=筑波大監督)と交渉したことを認め、「本人は前向きです」と監督就任が確実であることを明かした。筑波大や解説を務めるフジテレビとの調整が順調に進めば、休日明けの24日の練習から指揮を執り、28日広島戦で初采配を振るう。

 後任に風間氏を選んだ理由を、庄子GMは「攻撃的なチームを作ってくれると確信している。知識も豊富で、大学でも結果を出している。人を引きつける力を持っている」と説明した。Jクラブでの指導経歴はないが、同GMは「経験がないことも時にはプラスになる」と期待した。来季までの契約となる見込みで、学生時代から親交のある望月達也監督代行(48)が参謀として支える。

 庄子GMはこの日の練習前、風間氏が就任する方針を選手に説明。明日21日の札幌戦までは望月代行が指揮を執る。MF中村は「次までは達也さんなので集中したい」、MF稲本も「まずは目の前の試合を勝ちたい」と話した。【由本裕貴】