ゴールデンウイークのJ1、J2同日開催で、景気良くみちのく勢でJを完全制圧だ。開幕から8戦負けなしで首位を走る仙台は今日3日、アウェー(ベアスタ)で鳥栖と戦う。手倉森誠監督(44)は2日、ともに好調でJ2で2位につける山形とのダブル首位君臨に意欲満々だった。その山形はホーム(NDスタ)に愛媛を迎える。仙台から期限付きで加入しているFW中島裕希(27)が「モンテ戦士」として首位浮上に一役買う。
みちのく勢によるJ1&J2トップ独占へ、手倉森監督の期待が膨らむ。「山形も調子がいいし、(ダブル首位は)東北を盛り上げるためにはいいことだよ」。山形では元仙台の選手が活躍し、双子の弟浩ヘッドコーチもいる。他のクラブの気がしないのか、好調の要因については「中島が仙台のメンタリティーを教え込んでるのかな。浩もいるしね」と冗談交じりに分析した。
昨年まで一緒にプレーした中島の活躍が、選手たちの刺激にもなっている。富山一高の先輩であり、鹿島、仙台と同じユニホームに袖を通したFW柳沢は「去年はJ1の舞台で素晴らしい東北ダービーを経験させてもらった。東北のチームが(Jを)引っ張っていければ大きいことだし、同じJ1の舞台で戦う状況が早く来ればいい」と山形の復帰を熱望。後輩のさらなる大暴れに期待を寄せた。
中島とプライベートで仲のいいMF関口は「昨日も連絡しましたよ。(30日東京V戦での)裕希さんの得点シーンも見たけど、FWらしいゴールで調子がいい証拠。このまま山形を引っ張っていってほしい」とエール。そして「僕たちもそれに続くじゃないけど、ずっと首位にいられるよう頑張っていけたら」と、カテゴリーを超えた切磋琢磨(せっさたくま)を誓った。
首位の“先輩”として負けるわけにはいかない。今日の相手・鳥栖は堅守が売り。柳沢は豊富な経験から「急がないで、相手を上回る発想とかダイレクトプレーを入れていけば、守備隊形は崩れていくはず」と読む。ホームでは無失点を誇る鳥栖の牙城を崩し、快勝でダブル首位に花を添える。【亀山泰宏】
◆東北勢のJ1、J2同時首位
過去に例がない。仙台と山形が、別のディビジョンに所属したのは02、03、09年の過去3シーズン。02、03年は仙台がJ1、山形がJ2で、09年は山形がJ1、仙台がJ2だった。02、03年は両チームともに首位なし。09年は山形が3月7日のJ1開幕節で磐田に6-2と圧勝して首位になったが、仙台は同8日のJ2開幕節札幌戦で1-0と勝利も得失点差の関係で5位だった。なお、今季山形が首位に浮上すれば、J2では05年第1節、07年第14節に次いで3度目となる。



