札幌は北海道教大岩見沢と練習試合(45分2本、30分1本)を行い10-0で勝利した。新外国人MFハモン(24)は45分間限定出場も、3得点に絡むプレーでアピール。移籍後初の実戦だったが、攻撃の起点としてフル回転した。デビュー戦となる28日名古屋戦(札幌厚別)に合わせ連係を高め、巻き返しにつなげる。

 十分すぎる“デビュー戦”だった。出場7分でいきなり右サイドへのスルーパスからFWテレの先制ヘッドをお膳立て。8分後には左サイドに展開し2点目の起点をつくり、3点目は中央から絶妙な縦パスでアシストした。初実戦ながら連係もばっちりで「選手の特長はだいぶつかめた。名古屋戦までの残り2日間で状態を100%にする」と手応えを口にした。

 石崎監督も「いいね。今日は大学生相手だがJ1相手でも問題ない。視野も広い。あとは周りがうまく絡めるか」と振り返った。この日、45分間でつくった決定機は5回。精度の高いパスに満足も「いい位置に入ったら点を狙えと伝えた」と、さらなるノルマを課した。新キーマンを軸に、19戦11点と苦戦する攻撃陣を一変させていく。【永野高輔】