2年目FWが新社長背番号で飛躍を目指す!

 J2札幌FW榊翔太(19)が今季、背番号33から7に変更されることが17日、分かった。4月に新社長に就任する野々村芳和顧問(40)が背負ったのが7番。昨季はルーキーながら公式戦チーム最多5得点と健闘したことを受け、クラブ側もチームの顔といえる番号を託した。同期のMF前貴之(19)は6番に変更。2年目コンビが、新背番号でレベルアップを図る。

 大抜てきだ。榊はJ1で2点、ナビスコ杯で3点。結果を出した男に、クラブも2年目の期待を込めて貴重な背番号を与えた。三上大勝GM(41)は「昨季の成績や、今季の期待も込めて決めた。本人にも伝えてある」と話した。

 新社長によるクラブ革新の旗印となる。7番は、野々村顧問が00、01年に背負った番号でもある。「7番は僕の気持ちが入った番号。榊は去年、頑張っていたが、今年はさらにレベルアップして、本当に7が似合うプレーヤーになってほしい」。4月に初のOB社長に就任する大先輩からも、熱いエールが送られた。

 札幌では過去、野々村顧問を始め、チームの顔となる選手がつけてきた。関係者も「クラブとして前面に押し出していく選手の印象が強い」と言う。同顧問と96~98年の後藤義、05~07年の和波と、3選手が主将を務めるなど、中心的な人材に託されてきた。

 加えてイケメンのイメージも強い。同顧問や08~10年の藤田、02、03年の酒井、11、12年の高木純はプレーだけでなくルックスでも人気の選手だった。それだけ大事な番号だけに榊本人も「そんな番号をもらえるなんて光栄。もっと頑張らないと」と意気込んだ。FWの7番はクラブ初で、10代でつけるのは藤田の20歳を超える最年少となる。

 昨季U-18から昇格した5選手で、今季1ケタ番号に出世するのは榊と前の2人だけ。他の3選手と格差ができたが、三上GMは「つけた選手は重圧を背負うことになる。1ケタにならなかった選手は、これを刺激にしてくれれば」と相乗効果を期待した。

 昨年末から、日本ハムの小谷野内野手と、薬物乱用防止PRキャラクターに抜てきされるなど、道産子FWとしてピッチ外でも奮闘中。163センチのチーム最小兵が、13年もピッチ内外でクラブPRに貢献し、新たな7番像を描いていく。