元日本代表の甲府MF水野晃樹(27)が「2カ年計画」で復活への道を築く。御殿場での1次キャンプを終えた甲府は28日、始動後初めて甲府市内で練習を行った。柏から新加入した水野は「1年目はスタメンで使ってもらえるように頑張って、2年目からチームを引っ張っていけるくらいになりたい。もう1度輝きたい」と誓った。

 契約満了となった柏での2年半を無駄にしない。柏では得意のドリブルは制限され少ないタッチでプレー。パスワークから崩す形に苦戦したが、幅を広げた。甲府ではすでに城福監督からドリブルを解禁され「長所を見失っていた。柏でやってきたパスワークにプラスして、縦にガンガン行ってクロスを上げる昔のイメージでやれれば、自信も戻ってくる」と、もうやみくもに攻め込まない。

 10年夏にスコットランドのセルティックからJ復帰直後、右膝の重傷を負うと同時にピッチから遠ざかった。オシムジャパンに名を連ねた過去を「プレッシャーでもある」と受け入れ、カムバックする。【栗田成芳】