浦和のファン感謝イベント「レッズフェスタ2013」が3日、浦和駒場スタジアムで行われ、新加入のDF森脇良太(26)がいきなりサポーターからブーイングを浴びせられた。選手紹介は背番号順のため、46番の森脇は最後。会場には“何かやってくれそう”という空気が充満したが、控えにいた森脇は「まずい、何もない何もない」と青ざめた。案の定しゃべってもしゃべっても受けることなく、レッドカーペットの上でこけるのが精いっぱい。スタンドからは愛情あふれるブーイングが飛んだ。

 ただし、本人は「僕にとっては大事な時間だった」と振り返った。「声がかすかすになるまでしゃべりました。今日は出し尽くした」と笑顔も見せた。すべりまくっても盛り上げ役を買って出たことで、ピンチに動じない強いハートを披露したともいえる。「もちろん、ピッチ上で結果を出せないとだめ。みんなで同じ目標に向かって結果を出したい」と力強く話した。【高橋悟史】