熊本合宿でゴン塾開講!?

 J2札幌が、元日本代表FWで昨季限りで現役引退した中山雅史氏(45)を講師として招聘(しょうへい)し、若手のメンタル強化につなげるプランが11日、浮上した。同氏の日程調整に苦戦も、早ければ同合宿中に実現。招聘が困難な場合は、同氏に密着してきた佐川和寛トレーナー(35)が“語り部”となりゴンイズム注入を図る。

 中山氏の熱い魂が、若い選手たちの心を磨く。札幌では現役引退後も、継続して同氏サイドと連絡を取り合ってきた。クラブ幹部は「合宿やシーズン中のどこかのタイミングで中山氏を呼び、若手選手に練習への取り組み方やメンタルの部分を学ばせるなどできれば」と話した。

 問題は同氏のハード日程。引退後はスポーツだけでなく、バラエティー番組などにも引っ張りだこになっている。6日の日本-ラトビア戦ではゲスト解説を務めるなど超多忙。クラブ関係者も「調整が難しい。合宿中は厳しいかもしれない」と話しており、ゴン塾を断念した場合を想定し、別のプランも考えている。

 それは“語り部”による鉄人哲学の伝授。同氏担当トレーナーとして3年間密着した佐川トレーナーが最有力候補に挙がっている。宿舎には午後11時まで予約制のマッサージルームを設けており、体をほぐしながら同氏の練習態度、姿勢などを語る。「何事も中山さんがやっていたことは説得力がある。聞かれれば何でも話していきたい」と同トレーナー。中山氏から託された“ゴンオイル”を用いて疲れを取り、代わりにゴンイズムを体にもみこんでいく。