<ACL:広島0-2ブニョドコル>◇1次リーグG組◇27日◇広島ビ
J1王者広島は、昨季4強のブニョドコル(ウズベキスタン)にホームで敗れた。
何度も天を仰いだ。試合後には、ため息をついた。勝ち点3を誓ったACL初戦で、FW佐藤寿人(30)は無得点だった。「もったいない試合だった。悪くても勝ち点1を取らないといけなかった」。前半25分には左クロスに合わせようとしたが、相手DFに体ごとつぶされてしまう。後半15分にも左クロスをヘッドで合わせながらもGKにはじかれた。「コースが甘かった。しっかり打てればよかった」と自分を責めた。
3年前のACLでもホームで迎えた初戦を落とした。その後、2連敗。1次リーグ突破はできなかった。今回は初のJ1王者として臨んだ開幕戦。23日のゼロックス・スーパー杯の勝利から中3日で臨んだ。森崎兄弟ら3選手を外し、鳥栖から復帰したばかりで3年前のACL経験者であるMF岡本を起用した。森保監督は「コンディションのフレッシュな選手を使いたかった」と説明した。そんな策略もACLの常連チームにはかなわなかった。
合言葉は「みんなで(クラブW杯の開催地)モロッコに行こう」だ。1つの敗戦で思いは崩れない。J1王者は07年から6年連続で1次リーグを突破している。佐藤は「残り5試合で挽回していきたい」と繰り返した。【中牟田康】