<J1:広島1-2浦和>◇第1節◇2日◇Eスタ

 背番号10のMF高萩を欠いた影響が出た。J1連覇を狙う王者広島は宿敵浦和に敗れた。リーグ開幕戦黒星は06年以来7年ぶり。「(欠場は)痛いと言えば痛かった。ウチにとっては貴重な戦力。シーズンを考えれば、代わりの選手が出ることもある」という森保一監督(44)だが、右内転筋の張りによるMF高萩の欠場を悔やんだ。

 2列目にはMF石原を起用。FW佐藤らと綿密な打ち合わせをしながらも1点のみに終わった。佐藤は「(石原が)いい起点になっていた。そこから最後のアイデアを出していく必要があった」と反省点を挙げる。MF森崎和は「石原は裏へ出るのを得意とする選手。足元への思いが強すぎた。もっと裏を狙ってもよかった」。ACL初戦を落とした直後、修正を余儀なくされての開幕は難しかった。負けた相手がDF森脇ら元広島勢を多く抱えた因縁の浦和だけに悔しさだけが募っていた。【中牟田康】