清水のDF吉田豊(23)が25日、明日27日の浦和戦でのフル回転を誓った。4月は6日のリーグ鳥栖戦からナビスコ杯も含めて18日間で5試合にフル出場。さらに、23日のナビスコ杯大宮戦から中3日と厳しい日程は続くが「(疲れが)多少はあるのかもしれないけど、相手も同じだし関係ない。結果も出ているので充実感の方が強い」ときっぱり。この日も気合の入った表情で約1時間半の調整に励んだ。

 大宮戦では後半34分に正確なクロスでDF平岡康裕(26)のゴールを呼び込み、今季公式戦初アシストを記録した。前半にも積極的な攻撃参加からMF八反田康平(23)の決定機を演出するなど、定位置の右サイドで90分間存在感を発揮。チームの復調とともに、クロスの感覚も研ぎ澄まされてきた。

 吉田自身の手応えも十分で「今までは力が入りすぎていたと思う。良い意味でリラックスして蹴れた大宮戦の感覚はきっかけになると思う。バレー(FW=31)の調子もいいので次もアシストを狙っていく。守備だけでなく攻撃でもチームに貢献したい」と頼もしい言葉を並べた。【前田和哉】