J2札幌が、FWレ・コン・ビン(27)の初得点を受け、ホーム試合でのベトナムグッズプレゼント企画を検討していることが11日、分かった。来場者に配布されるマッチデープログラムを使って抽選し、当選者には郵送でサイン入りご当地物産などを届けるというもの。クラブ幹部は「前向きに検討したい」と明かした。

 東南アジア戦略を進めるクラブが、新たな切り口で観客増を狙う。ホーム試合では毎回、スポンサーからのプレゼントを用意しており、同幹部は「ベトナムの物産を加えることで、文化やクラブの取り組みを知ってもらう場になれば」と期待した。今回はビンのシュートや得点数で当選者を増減させ、当地土産で人気のコーヒー、フォーなどを詰め「レ・コン便」として発送する案が有力だ。

 8月の取締役会では、興行収入減で上期決算が約3000万円の赤字となることが報告された。現在、チームはプレーオフ圏に勝ち点3差の8位。同幹部は「終盤の勝負どころ。クラブでもアイデアを出し合って観客を集め、チームの順位も興行収入も上がるよう後押ししたい」と話した。