古巣の大宮戦に臨む東京MF東慶悟(23)が、左サイドで“お膳立てコンビ”を形成する。27日の練習を終えた東は「久々のNACKは楽しみ。大宮から(12年ロンドン)五輪に出たことを誇りに思うし、どういう反応があるか分からないけど、ブーイングされないといいなって思う」。昨季まで所属したクラブの本拠地に乗り込むことを想像し、苦笑いを浮かべた。

 今季ここまで得点(2点)よりも6個のアシストでチームに貢献。ただ、負傷のため先発を外れた前節名古屋戦(21日)から戻り、ポジションはトップ下から左サイドへ移る。コンビを組む左サイドバックの太田はチームトップの7アシスト。2人合わせて13にのぼるお膳立てコンビが、大宮守備網を崩すポイントになりそうだ。太田も「慶悟は相手の裏にフリーランニングするから、あいたスペースを埋めてカバーしたい」と、後方支援を約束した。

 現在6位。勝てば来季ACL出場圏内(3位以上)も見えてくる。「僕自身上位争いをしたことがない。でも、そのために東京にきた。しかも古巣に絶対負けたくない」ときっぱり。最後はブーイング覚悟で必勝を宣言した。【栗田成芳】