U-19アジア選手権予選のため離脱していた、U-18日本代表のJ2札幌GK阿波加俊太(18)が16日、札幌宮の沢でのチーム練習に合流した。13日の天皇杯磐田戦でGK曵地裕哉(23)が右手中指を脱臼し、この日から別メニュー調整。ベテラン杉山と2人になった定位置争いを勝ち抜き、20日の山形戦(札幌ドーム)で札幌の高卒新人GK初のJデビューを狙う。

 第3GKからの下克上を目指す。世代別代表として臨んだ同予選は、3戦無敗(2勝1分け)で来年11月のU-19アジア選手権(ミャンマー)出場を決めた。同代表では主力GKも、格下相手の予選のため出番はなし。それだけに「早くチームで出たい。練習からアピールして1試合でも出てプレーオフに貢献したい」とリーグ出場を見据えた。

 今季GKは開幕から杉山が主軸も、9月15日の栃木戦で今季ワースト4失点で敗れた後、22日の長崎戦から曵地に代わった。だが、今度は曵地もGKとしてプレー困難な指を負傷。チームの窮地だけに「戻ってきたら曵地君がケガしていて驚いた。まず安定感のところで監督、コーチにアピールしたい」と意気込んだ。【永野高輔】