J1昇格決定から一夜明けた4日、J2G大阪が練習後、サポーター向けのたこ焼きパーティーやディナーショーを開き、主将のMF遠藤保仁(33)らが喜びと感謝を伝えた。

 もともと予定されていたイベントで、偶然J1昇格を報告できることになった遠藤は「強いG大阪をまた作り直したい。来季も必ず巻き返したい」と、サポーターに固く約束。昇格決定の瞬間は自宅で神戸-京都戦をテレビ観戦していたといい「勝って当たり前と思われる中、チーム全体にプレッシャーがあったと思うが、それを乗り越えられた。最低限の仕事は出来たかなと思う」と話した。

 同じく、自宅のテレビでJ1昇格を知り「ささやかに祝杯をあげた」という長谷川健太監督(48)は「『パスでつなぐサッカーではまだ(J2を)分かってないよな』と(周囲から)言われたが、昨年と違う形で得点も取れたと思う」。清水監督時代には終盤に失速した経験もあり「終盤苦しむことは分かっていた。清水で6年間(監督として)やってきたことをすべて出そうと思ってやった」と、昇格までの長い道のりを振り返った。

 長谷川監督はこの日の練習でさっそく円陣を組み「(J1昇格は)他力で決まっちゃったけど、優勝は自力で決めよう」と選手たちにゲキ。残り3戦全勝でのJ2優勝を狙う。【福岡吉央】