浦和よ、セキよ、覚悟しろ!

 J1仙台は8日、利府町内で明日10日のホーム浦和戦に向けて紅白戦を行った。浦和には元仙台MF関口訓充(27)が在籍。敵として初めて、かつてのホームに登場することになる。手倉森誠監督(45)は「彼は仙台を丸裸にすると言っていたらしいが、この寒さの中で裸にされるわけにはいかない(笑い)。同じ釜の飯を食った仲だが、厳しさを持って試合に臨む」とピシャリ。花を持たせるつもりなど、毛頭ない。

 選手も燃えている。MF梁勇基(31)は04年の同期入団から9シーズン、苦楽をともにした。関口が出場となれば、サイドでのマッチアップが想定されるだけに「セキ(関口)もスタメンに定着していないし、相手が仙台だから(より必死になる)という部分もあると思う。負けられない」と言い切った。さらに、関口から背番号11を受け継ぐ形となったMF太田吉彰(30)も「ずっと連絡は取り合ってるからね。セキにだけはやられたくない」と対抗心をむき出しにする。

 2位につける浦和に対し、仙台は中位をさまよう状況だが、手倉森監督は優勝戦線をかき乱す気満々だ。「楽天が大きな感動を与えてくれた。我々ベガルタも残りのゲームに勝つことで声援への感謝を示し、年の瀬を盛り上げる。モチベーションが途切れることはない」。11月のナイトゲーム。厳しく冷え込むであろう宮城スタジアムを、勝利で熱狂させる。【亀山泰宏】