磐田は3日、ホームでの最終節大分戦(7日午後3時半・ヤマハ)に向けて、磐田市内で練習を行った。完敗した前節大宮戦で、リーグ16試合ぶりに先発したMF田中裕人(23)は「1つのクロスでやられてすごく悔しかった。これが今季最後だったら、何日か落ち込んでいたかもしれない。でも、次のホームがある。しょげたら変に伝染するのでそれは絶対にしない。すぐに気持ちを切り替えた」と前を向いた。

 大宮戦では空中戦でのこぼれ球からカウンターを浴びた。「競り合いの中で、走り込んできた相手のマークに付けていない時もあった。マークの声もかかってない。今季は人との距離感がずっと遠いなと思っていた。もっとコンパクトにして、競り合いの体のぶつけ方も考えていかないと」と次戦を見据える。

 今季はまだ3勝。このまま現在2勝の大分に敗れれば、年間勝利数がリーグワーストタイ(10年の湘南の3勝)になってしまう。チームの思いは「絶対4勝目を勝ち取る」。田中は「今年はずっと結果が出ていない。1年でJ1復帰という思いは全員が持っている。だからこそ、J1でやれる最後の1試合を大事にしたい」。最終節のホームで、来季につながる意地を見せる。【岩田千代巳】