絶対に負けられない理由がある。仙台DF石川直樹(28)が、22日の天皇杯準々決勝、東京戦へ向け強い決意を口にした。19日に行われたミニゲームの1本目では左サイドバックで出場。11月16日の天皇杯4回戦清水戦で古傷の右膝を痛め、リーグ戦ラスト3試合を欠場したが「ケガする前と変わらない状態」と完全復活をアピールした。

 借りはすぐに返す。ベンチで見守った7日のリーグ最終節東京戦は0-2で敗戦。強行出場も可能だったが「誠さん(手倉森監督)が慎重に判断してくれて、今ピッチに立てている」と感謝する。さらに、ピッチの外から見えた反省点を生かし「(16日の)練習試合から東京を想定しながら取り組んだ」とうなずく。

 天皇杯を最後に手倉森監督はチームを去る。優勝で花道を飾れば、石川直が「毎年出たい」と話すACLの出場権も手にできる。そして来年1月には都内で挙式も予定。最高の形でシーズンを締めくくるためにも、まだ終わるわけにはいかない。