今日29日、天皇杯準決勝(国立)に臨む東京の日本代表DF森重真人(26)は28日、リーグ王者・広島撃破の準備を着々と進めていた。前日練習を終えると「勝ちます!

 見てて下さい」と力強く宣言。その決意の裏で、秘策をすでに遂行していた。準々決勝仙台戦(22日)に勝利すると、広島風お好み焼きを取り寄せて平らげた。「これで広島に勝てる」とニヤリ。広島焼きを食って広島も食う。

 心強い験担ぎをしていた。広島生まれ。広島皆実高時代は、学校のすぐそばにあるお好み焼き屋に通った。プロ入り後、大分、東京と土地が変わっても故郷の味を求め、できあがった状態のものを定期的に取り寄せていた。「本当はお店で食べる方がおいしいんだけどね」とこだわりも口にするが、決勝がかかった大事な一戦を前に食べきった。東京入り後、対広島は2勝4敗。相性の悪さを断ち切るためにも、これ以上ない広島対策になる。