開幕前最後の対外試合で、新生モンテディオのスタイルを発揮した。宮崎キャンプ中のJ2山形は23日、JFLのHonda

 FCと練習試合(45分×2本)を行い、合計2-0で勝利。主力組中心の1本目はスコアレスに終わったが、キャンプで培ってきた前線からの激しいプレスを披露。2本目は狙い通りに高い位置でボールを奪い、FW万代宏樹(28)とMF谷村憲一(19)が得点した。

 苦戦しても最後まで戦い方は一貫していた。FWが敵陣深くから猛然と相手DFを追い込み、2列目以降の選手がパスの受け手をつぶす。そしてボールを奪った瞬間に攻守を切り替え、早くゴールに向かう姿勢を見せた。1本目は細かくパスを回す相手をつかまえきれない場面もあったが、左MFで出場した山崎は「やろうとしていることは統一できてきている」。石崎信弘監督(55)も「選手がよく頑張って、ずいぶんと浸透してきた」と手応えを口にした。

 本番までの課題も明確になった。指揮官は「システムの違う相手とどう戦うか」と話すように、この日は4-1-4-1の相手に苦戦。開幕を戦う湘南も、採用するチームが少ない3-4-2-1が有力だが「まだ50%くらい(の状態)だけど、あと1週間で高めていく」と力強い。石崎監督が掲げる「攻撃のための守備」を軸に、J1復帰をかけるシーズンに挑む。