<J2:京都2-2山形>◇第7節◇13日◇西京極

 J2山形は勝利目前で今季アウェー初白星を逃した。MF宮阪政樹(24)の2ゴールで2度リードしたが、後半ロスタイムに追いつかれ、2-2で京都と引き分けた。J1再昇格を争うライバルから10年J1第32節以来4年ぶりの白星獲得は逃したが、アウェーで貴重な勝ち点を積み上げた。

 勝ち点3まで、あと1歩だった。2-1の後半ロスタイム。ペナルティーエリア内の攻防から京都FW大黒に同点ゴールを許した。勝ち点1は獲得したが、激戦を終えた選手たちに笑顔はなかった。

 愛称「バズ」こと宮阪の“バズーカ砲”がさく裂した。前半9分、右60度から約30メートルのFKを決め、2試合連続の先制ゴール。1-1の後半34分にはゴール中央から、やはり約30メートルのミドルシュートを決めて再び勝ち越した。だが、警戒していたはずの大黒に2度同点ゴールを許し、逃げ切ることはできなかった。

 それでも収穫はあった。劣勢気味の後半32分には石崎監督の選手交代が奏功した。主将の山崎に代えてボランチ秋葉を投入。それまでボランチだったフランクを左サイドハーフで起用し、流れを変えた。直後に、山崎からキャプテンマークを受け取った宮阪が秋葉のアシストでゴールを決めた。4月になってMF伊東とDF舩津が故障で戦線離脱したが、この日はリハビリ中だったMF松岡とDF西河が今季初めてベンチ入り。新加入の松岡は後半途中出場も果たし、チームに明るい材料をもたらした。