<J1:C大阪1-2川崎F>◇第12節◇15日◇金鳥スタ

 川崎Fは日本代表FW大久保嘉人(32)の得点などでC大阪に競り勝った。

 FW大久保が、W杯後の初ゴールを挙げた。1点を追う後半15分にPKを冷静に決めた。約2カ月ぶりのリーグ戦で得点ランクトップに並ぶ9点目だ。サプライズ招集されて全3試合に出場しながら、2度目のW杯も無得点。悔しさを胸に抱きながら再出発した男は「得点王を狙っていますからね。ゴールはいつでも取りたい」。昨季に続く個人タイトルにこだわった。

 左側頭部にそり込みを入れた、ちょい悪どころか本物の“悪童ヘア”で登場。得点場面以外でも、ボールを持つと相手DFをあざ笑うかのように、3人を引き寄せながら、スペースを生み出した。風間監督も「彼のトップコンディションはまだまだ先にある」と信頼。エースのPKで同点とし、金久保の逆転弾でチームは敵地で勝利をつかんだ。試合後、大久保は愛弟子の柿谷に花束を贈呈。惜別の言葉をかけたが「プライベートやから、何を言ったかは言わん」とはぐらかした。