ナビスコ杯の決勝トーナメント組み合わせ抽選会が4日、東京・台場のフジテレビで行われた。8クラブの選手代表とJリーグの村井満チェアマン(55)が出席。9月3、7日の準々決勝で、2年ぶり出場のG大阪は神戸と対戦する。神戸戦5戦7発のFW宇佐美貴史(22)は、狙い通りの関西ダービーで「キラー」ぶりを発揮する。

 抽選を終えて待っていた相手が神戸に決まると、宇佐美は「また~?」と笑った。7月27日にリーグ戦で対戦したばかり。その時、2得点で5-1の大勝に導いた男は「すごく楽しみ。盛り上がる関西対決を狙っていたので」と歓迎した。

 相性の良さも笑顔の理由だ。過去に出場した神戸戦5試合すべてで得点している「神戸キラー」。計7発の活躍にも「いつか止まるから」と謙遜していたが、この日は「(準々決勝の)ホーム、アウェーともに点を取れたらホンマにキラーやと思う。警戒されると思うけど、その中で決めたいと思います」と宣言した。

 あとは試合に出られるかどうかだ。アギレジャパンの初活動期間(9月1~9日)に行われるため、選出されれば代表優先となる。「まだ日本国内の情報は入ってないと思う。優勝を目指すことで自分をアピールしていければ」。今は、今季最初のタイトル=ナビスコ杯を取ることだけ考える。