<J2:横浜FC4-2讃岐>◇第27節◇17日◇ニッパ球

 J2横浜FCのFWカズ(三浦知良=47)がホームの讃岐戦で今季初出場した。開幕からけがで出遅れていたが7月26日磐田戦(ニッパ球)以来となる今季2度目のベンチ入りで、後半43分から途中出場した。自身の持つJリーグの最年長出場記録を47歳5カ月22日へと更新した。チームはホームで4-2で勝った。

 後半43分。FWカズがついに今季初出場を果たした。チームにとって今季リーグ27試合目。左足付け根を痛め出遅れていた背番号11は、直前のカズ・コールに「非常に力強い。うれしかった」と感謝しながらピッチに入った。

 今季2試合目のベンチ入りだった。3人目の交代枠で出番が来た。試合は目まぐるしく動いた。出場直後にPKで1点返され4-2に。さらに相手GKが負傷。交代枠のない讃岐はDFエブソンをGKにした。終了間際にはセットプレーでそのエブソンが攻撃参加。相手ゴールはがら空き。FWに入っていたカズは「点を取られないように」とチームのバランスを取り、位置を下げて逃げ切りに貢献。47歳は冷静だった。

 ボールタッチはわずか数回だった。自身の持つ最年長出場記録を更新したものの「(出場が約)5分で記録と言われても自分自身納得していない。先発で長い時間出たら意識する」とプライドをにじませた。その先にはもちろん、こちらも自身の持つJ最年長得点の更新がある。

 チームは10戦負けなしと上り調子。お盆休み最終日の会場を大いにわかせたカズの存在で、ここからさらに勢いを増すはずだ。【八反誠】