横浜で19日、信じられないドタバタ劇が起きた。今日20日の北九州との天皇杯3回戦(ニッパ球)に向けた横浜市内での練習で、同戦に出場できないFWラフィーニャを主力組2トップに入れ戦術確認まで行った。何ともお粗末な出来事に、選手からは「信じられない」「事件だ」という声も上がった。

 7月に移籍加入したラフィーニャは、同杯1~3回戦までをまとめて行う選手登録が完了していなかった。登録が可能となるのは4回戦から。クラブ強化側の連絡不徹底により、現場はリーグでここ2戦3発と好調な助っ人が出場できるものと信じ、準備を進めていた。約1時間半の全体練習後、ノックアウト方式の同杯に備えた仕上げのPK練習の最中、クラブスタッフが慌ててグラウンドに飛び出して事情説明。突如ベンチ外が決まったラフィーニャは「ヤスミ(休み)」と苦笑いするしかない。控えだったFW藤田の代役先発が濃厚となり、急きょFW矢島がメンバーに招集された。

 強化責任者の下條チーム統括本部長は「大した問題じゃない。明日、18人のメンバーにいたら問題だけど」と言った。スッキリ勝ち上がって、笑い話で終わらせたい。【八反誠】