G大阪のFW宇佐美貴史(22)が、代表復帰への強い決意を示した。今日23日のアウェー甲府戦に向け、22日は非公開調整後に敵地までバスで移動した。新生日本代表の初陣となる9月初旬の親善試合2連戦(5日ウルグアイ戦、9日ベネズエラ戦)のメンバーは、28日に発表になる。宇佐美は左足首に代表カラーのブルーに日の丸をあしらったミサンガを付けて出陣。アギーレジャパン入りへの強い思いを“商売道具”である足に込めた。

 「代表に入りたいという気持ちは、あります。代表に入りたいからチームで頑張るわけではないですが、思いはすごくある」

 高い志があるからこそ、自分に厳しい。今季は故障離脱もあり、リーグ戦は12試合5得点。W杯中断後、5勝1敗と快進撃を続けるチームを引っ張っているが、物足りなさも感じる。

 「ゴール前でワンタッチで決めたり、トラップからシュートに持ち込んだり、楽なゴールを決めたい。難易度の高いゴールだけでは、得点数は稼げないし、自分にとって良くない」

 厚い信頼も受ける。長谷川監督は「能力的には十分。(監督の)好みもありますけど、私は(代表復帰は)あると思います」と推薦した。復帰への一番の近道はゴール。甲府戦で最後のアピールをする。【益子浩一】