<天皇杯:広島1-3G大阪>◇4回戦◇10日◇Eスタ

 5大会ぶりに優勝を目指すG大阪は広島を下した。準々決勝(10月11、12、15日)の組み合わせ抽選は16日に行われる。

 G大阪が、全チームで唯一、3冠の可能性を残した。広島を粉砕。これで7位のリーグ、4強進出のナビスコ杯に続き天皇杯でも8強進出。長谷川健太監督(48)は「リーグは首位浦和と(勝ち点10)離れているので簡単に言える状態ではないが。可能性がある限りどのタイトルも狙いたい」。

 勝利の立役者は、2ゴールを挙げた184センチの長身FW佐藤晃大(27)だ。前半30分と45分に立て続けに右足でネットを揺らした。3月16日ナビスコ杯神戸戦以来約半年ぶりの得点を決めて「長かった。シュートでまた外すんじゃないかと怖くなったこともあった。今日は振り抜いた」。ロッカー室では「ナイスや」と仲間から祝福されて「チームメートに迷惑をかけて苦しかった」。佐藤の活躍で、FW宇佐美貴史(22)を温存できたこともプラスだ。中2日のリーグ戦で再び広島と対戦する。過密日程だが、勢いに乗って、敵地で2連勝を狙う。