明日20日にG大阪対C大阪の大阪ダービーが万博で行われる。J1残留が目標の16位C大阪は、FW杉本健勇(21)FW南野拓実(19)ら若き攻撃陣が「打倒宇佐美」を合言葉に、敵地では03年以来となる11年ぶりの勝利を目指す。

 この時を待っていた。C大阪の下部組織に所属していた中1から世代別代表で宇佐美とともにプレーしてきた杉本が18日、プロ入り後、初めて訪れる大阪ダービーでのプラチナ世代対決に心躍らせた。

 「ダービーなんで気持ちも高ぶる。昔から一緒にやってきた仲間だが、絶対に負けられない。チームとしても個人としても勝負できる場がきたので、自分が結果を残して勝ちたい」

 チームは16位と低迷。だが、今季3人目の指揮官となる大熊監督就任後は公式戦2連勝。自身も13日柏戦でゴールを決めるなど調子は上向きで、J2降格圏脱出のためにも負けられない。W杯中断明け後、宇佐美は公式戦14戦10発と好調だが、気後れはない。

 FW南野も思いは同じだ。2歳年上の宇佐美とは食事をしたこともある間柄で「初めて対戦するのですごく楽しみ」。万博でのプレーは今回が初めてだが「僕らとしても、勢いを付けるためにも負けられない。G大阪とはずっと育成(組織)でも対戦してきたが、あまり勝ったことがない。ダービーは特別な思いがあるし、重要な試合」と、熱い思いを胸に、敵地に乗り込む。【福岡吉央】